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〜スバエクの復興〜

  内戦のあとも長く続いていた政治的な混乱が徐々におさまり、93年、98年と選挙が行われるごとに治安も安定し、それに伴い文化芸能に対する研究や支援の手も入るようになってきました。20年以上演じられる機会のなかったスバエクにも、少しずつ復活の兆しが見えてきました。

 90年代半ばから、ようやく影絵芝居の復興が始まりました。シエムリアップのティー・チアン一座は、プノンペン芸能局と混成のグループを作り、97年に日本公演へ出ることができました。この日本公演のあと、チアン一座は援助によって自分たちのスバエクの人形一式を手にすることができ、およそ25年ぶりに一座の復活が実現しました。芸能局も、日本公演用に作った一時間半用のストーリーを他の国での公演でも披露するようになりました。また、バンテアイ・ミアンチェイ州の芸能局にも新たにスバエクのグループを作り出すなど、スバエクの復興活動は徐々に目立つようになってきました。
 シエムリアップは観光地として最近ますます発展してきています。観光客も飛躍的に増え、その勢いはとまらないようです。以前は、観光客に伝統芸能として見せるものは古典舞踊と決まっていましたが、何度も訪れる人が増えたり、長期に滞在する人が出てきたことから、見世物の多様化が求められ、スバエクも注目されるようになってきました。
 現在では、いくつかのレストランでスバエク・トーイの定期公演を見ることができ、スバエク・トムもツアーに組み込まれるなど、外国人がに披露する機会も増えてきています。

写真)スバエク・トムを観賞する観光客


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